歯ぎしり・食いしばりとは?

無意識の噛みしめを止め、
歯も身体も守る治療
夜中にギリギリと音を立てる歯ぎしりや、気づいたら歯を強く噛みしめている食いしばり。実は日本人の半数以上がこの症状を持っているといわれています。多くの方は自分では気づかず、家族に指摘されて初めて知るケースがほとんどです。
問題なのは、この歯ぎしり・食いしばりが歯だけの問題ではないということ。歯がすり減って欠けてしまうのはもちろん、噛み合わせが狂って首の骨が歪んだり、のどの空気の通り道が狭くなったりする場合があります。つまり、お口の中だけの問題ではなく、全身の健康に関わる症状なのです。
また、近年では歯ぎしり・食いしばりによって口腔粘膜を慢性的に噛み続けることが、口腔がんのリスク要因になる可能性が指摘されています。繰り返される粘膜へのダメージが、組織の異常な変化を引き起こすことがあるためです。当院では、歯ぎしり・食いしばりの治療は、がんの予防という観点からも重要な治療と位置づけています。
歯ぎしり・食いしばりを放置することで
引き起こされること
歯への影響

・歯のすり減り
・破損
・知覚過敏
・咬合異常
口腔内への影響

・顎関節症の発症・悪化
・咬筋の肥大(エラが張る)
・歯肉の退縮・歯の圧痛
全身への影響

・頭痛・肩こり・首こり
・睡眠の質の低下
・顔面の左右差
・表情のこわばり
・自律神経への影響
・口腔がんへのリスク要因
・かみ合わせの変化による体のゆがみ
・からだの歪みによる気道の狭窄
歯ぎしり・食いしばりは「ただの癖」ではなく、慢性的な筋緊張による全身症状の原因になることもあります。初期のうちは自覚がなく、「歯がすり減った」「顎が疲れる」などの小さなサインから始まります。
放置せず、早めの治療を行うことで歯と体の両方を守っていきましょう。
こんなお悩みありませんか?
- 朝起きた時に顎が痛い、疲れている
- 家族から歯ぎしりの音を指摘された
- 歯が欠けたり、すり減ったりしている
- 慢性的な肩こりや首の痛みがある
- 頭痛が頻繁に起こる
- 睡眠の質が悪い、熟睡感がない
- 集中している時に無意識に歯を食いしばっている
- 集中力が続かずに困っている方
- 顎関節に違和感や音がある
- 原因の分からない歯の痛みがある
歯ぎしりの種類

歯ぎしり
(グラインディング)

食いしばり
(クレンチング)

タッピング

きしませ
(ナッシング)
歯ぎしり(グラインディング)

食いしばり(クレンチング)
タッピング

きしませ(ナッシング)
歯ぎしり・食いしばりの改善のため
咬筋の緊張を和らげる治療をおすすめしています

痛みや不快感が続いている方は、ぜひ一度ご相談ください。
歯ぎしり・食いしばりと関係のある筋肉

出典 慶應義塾大学病院
歯ぎしり・食いしばり治療のメリット
歯の寿命が
格段に延びる可能性

歯ぎしり・食いしばりを放っておくと、歯がどんどんすり減って最終的には欠けたり折れたりしてしまう場合があります。適切な治療を受けることで、歯にかかる無駄な力を減らし、本来の寿命まで歯を使い続けることができる可能性があります。将来的な治療費や通院の負担を減らすことにもつながります。
体の不調の改善が
期待できる

歯ぎしり・食いしばりの治療で、全身の不調の改善が期待できます。噛み合わせが正しくなると、首や肩の筋肉の緊張がほぐれて、長年悩んでいた肩こりや頭痛の軽減が期待できる場合があります。また、歯ぎしり・食いしばりは体の歪みの原因となることがあります。治療によって症状を改善することで、体の歪みのさらなる悪化を防ぐことができます。
心の負担も
ぐっと軽くなる

歯ぎしり・食いしばりは、ストレスとも関係している場合があります。症状が改善されることで、無意識のうちに溜まっていた心の緊張も和らぐ可能性があります。朝起きた時の顎の痛みがなくなることで、一日が気持ちよくスタートできたり、家族に迷惑をかけているという罪悪感がなくなったりする方もいらっしゃいます。

当院だからできること
01最新CTで見えないものまで見る診断
「なんとなく歯が痛い」「朝起きると顎が疲れている」といった違和感の原因を、当院では丁寧に調べています。通常のレントゲンでは映らない歯の根の病気や、血管・神経の位置まで、最新式のCTで詳しく確認することができます。
また、当院のCTには特別な機能があります。首の内部にある空気の通り道(気道)の太さを、正確に測定できる仕組みです。歯ぎしりや食いしばりによって噛み合わせが乱れると、この気道が狭くなることがあります。最近よく眠れない、いびきが強くなったといったお悩みがある場合は、検査によって原因を把握することが可能です。

02注射一本で根本から改善する咬筋注射治療
当院の歯ぎしり・食いしばり治療の特徴は、咬筋への注射による治療法です。マウスピースは歯を守るための対症療法ですが、当院の治療は歯ぎしりそのものを抑制します。頬の奥にある咬筋という筋肉に薬剤を注射することで、筋肉の過度な緊張が和らぎ、無意識の歯ぎしりや食いしばりの軽減が期待できます。
副次的な効果として、咬筋が小さくなることで自然な小顔効果が期待できる場合があります。美容目的ではありませんが、結果的に顔のラインがすっきりする方もいらっしゃいます。

03噛み合わせから全身を整える総合治療
当院では「歯だけ治せばいい」という考えは持っていません。歯ぎしり・食いしばりの根本原因である噛み合わせの乱れを正すことで、全身のバランスを整えることを大切にしています。
噛み合わせが正しい位置に戻ると、首の骨の歪みの改善や、慢性的な肩こりや頭痛の軽減が期待できる場合があります。また、気道の太さも正常に戻るため、睡眠の質の向上が期待できます。

ご家族・ご友人の方へ
歯ぎしり・食いしばりは気づきにくい習慣
周囲の方の気づきがサポートになります

当院の歯ぎしり・食いしばり治療の流れ

まずはしっかり検査から
初回はお話をじっくりお聞きすることから始めます。「いつ頃から気になっているか」「朝起きた時の症状はどうか」「家族からの指摘はあるか」など、詳しくお聞かせください。その後、お口の中を拝見して、歯のすり減り具合や欠け方をチェックします。
当院の最新CTで、顎の関節の状態や気道の太さを詳しく調べます。数値で見ることで、症状の程度や全身への影響を確認することができます。この検査結果が、あなたに適した治療法を決める大切な情報になります。
検査結果を分かりやすく説明
検査が終わったら、画像を見ながら現在の状態を詳しく説明します。治療の選択肢や期待できる効果、どのくらいの期間がかかるかなど、納得していただけるまで丁寧に説明いたします。
咬筋注射治療について不安なことがあれば、遠慮なくお聞きください。
咬筋注射はあっという間
治療当日は、頬の奥の咬筋に注射します。数分で終わる処置です。日常生活にほとんど影響はありません。
注射後は、効果の現れ方や気をつけることをお話しして、次回の予約を取らせていただきます。だいたい1週間くらいで効果を感じ始める方が多いです。
定期的にチェックして調整
治療後は定期的にお越しいただき、症状の改善具合をチェックします。変化をお聞きしながら、必要に応じて追加の治療や調整を行います。
咬筋注射の効果は3~6ヶ月ほど続きますが、人によって差があります。あなたの症状や生活スタイルに合わせて、適切なタイミングで次の治療を計画していきます。
初めての方へ
どんなことでも相談ください
丁寧にお話しさせていただきます
当院には「原因の分からない歯の痛みがある」と言われ診察に来られた方が多くいらっしゃいます。どの方も相談するか迷った上でお越しになられたとお聞きしていますが、そのようなお悩みがありましたら飯田橋IB歯科にお越しください。丁寧にお話を聞きながら原因解明に努めます。
歯ぎしり・食いしばりの治療はもちろん、口周りで気になっていることがありましたら一度ご相談ください。


よくあるご質問
口を開ける時に痛みがあったら
「顎関節症」かもしれません
口を開けるときに痛みを感じる、口が大きく開かない、食事の際に顎が鳴るといった症状は、顎関節症の可能性があります。原因は人それぞれで、歯ぎしりや頬杖、姿勢の悪さ、精神的ストレスなどが関係していることもよくあります。軽い症状であれば自然に改善することもありますが、放置すると突然の痛みや肩こり・頭痛など、全身の健康にも影響を及ぼしますので症状が悪化する前に、早めの受診がおすすめです。

当院では、歯科麻酔セミナーで講師を務める歯科医師が高い技術で、安全で痛みの少ない麻酔注射を行います。多くの患者さまから「まったく痛みを感じなかった」と喜びの声をいただいております。
歯科治療に不安をお持ちの方も、ご安心ください。優しい麻酔で、快適な治療を受けて頂けます。
また、麻酔の技術に裏打ちされた高い技術で、ヒアルロン酸、スレッドリフトなどの美容系治療も、痛みが少なく、的確な施術が可能です。
歯科治療、美容系治療について、お気軽にご相談ください。


